はじめに
みなさんスマホで写真を撮りますか?
勿論私もスマホで写真を撮りますが、それは何か型番等を忘れないようにメモをがてらに使う事が多いです。何か写真を撮りたい時には一眼カメラを使うからです。
しかし、「スマホで上手に写真を撮る方法を教えて欲しい」というご意見をよく頂いたので今回プロカメラマンのはしくれである私が、本気でスマホで写真を撮ってみたいと思います。
スマホのカメラの特徴
まずスマホのカメラの特徴を調べました。私が使用している「i Phone8」についているカメラです
①レンズは一種類のみ フルサイズ換算で28mm位(aps-cのカメラだと19mm位) F値1.8
→レンズが広角なので、風景や建物等を広く写したりすることには向いていますが、テーブルフォトや、料理撮影、アップでの人物撮影は難しいと思われます。
なぜなら広角レンズは広く写す様にできているので、普通に撮影すると当然余計なものが沢山写り込んでしまいますし、近づいて撮影しようとするとものが歪んで写ってしまうからです。
また、レンズにズーム機構がないので、画面に2本の指を触れてズームをするとデジタルズーム(画面の真ん中だけを拡大しただけの写真)になるので、ズームすればするほど荒い写真になります。
②画素数 1200万画素
→画素数は意外と多いですね
③標準ではオートモードのみ(色温度、ISO感度、絞り値、シャッタースピード等のコントロールは出来ない)アプリを使えば設定変更できるらしい
→画面を長押しすることで露出補正(明るくしたり、暗くしたり)はできる様です。
④センサーサイズが小さい
→当然センサーサイズは小さいので一眼カメラの様な綺麗な写真を撮ることは難しいでしょう
⑤アスペクト比(縦横の比率)が4:3。普通のカメラは3:2。
→普通のカメラより長辺が短い写真になる様です。
スマホカメラの特徴のまとめ
スマホカメラの考えられるメリット(一眼カメラと比較して)
撮りたい時にすぐに撮れる。
小さいので場所を取らない
等
スマホカメラの考えられるデメリット(一眼カメラと比較して)
画質が悪い
レンズを交換できない
オートフォーカスが弱そう
暗い環境に弱そう
すぐに白飛び、黒つぶれしそう
等
スマホカメラの特徴は以上です。
特徴からして食べ物系の写真は撮りにくそうですが、今回あえてスマホで撮る機会が多そうなテーブルの上のケーキを撮影してみたいと思います。
早速撮ってみます
今回はケーキとコーヒー奥にうっすらと花を入れてます。
まず、一眼カメラで撮った写真がこちらです。
この写真を目指してスマホで撮影していきます。
撮影の基本は一眼カメラの時と同じです。以前に公開している記事の「料理写真をかんたんに『それっぽく撮る』ためのコツ」と同じです。まだ読んでない方は是非読んでみてください。
(上記記事と同じ)一眼カメラと同じポイントは
①窓際で太陽光を利用し、
②逆光の環境で撮影しています。
→室内光ではなく、太陽光で撮影した方が綺麗な写真に仕上がるので、窓際の環境で撮影します。また、「順光」ではなく、後ろまたは、斜め後ろから光がさしている「逆光」の環境で撮影した方が立体感のある美味しそうな料理写真にしあがります。
スマホならではのポイントとしては
①で解説した様に広角レンズなのでテーブルの上の料理に近づいて撮影しようとするとこの写真の様に歪んでしまうし、ケーキとコーヒーと花の間が開いてしまうので間の抜けた写真になってしまいました。
なので今回は少しズームをして歪みが少ない写真にしました。解説の通りズームを使用すると写真が荒くなりますが、歪むよりマシと判断しました。
撮れた写真がこちらです。
そのままだと暗かったので露出補正をして画面を明るくします。
画面を長押しすると太陽の様なマークが出てくるので、指を上下に動かすとあかるさの調整が出来ます。
露出補正をしても手前側が暗かったので、白い板をレフ板の代わりにして窓からの太陽光を反射させて手前側を明るくしています。
光を反射させるための板は白色か銀色であれば画用紙でも厚紙でも何でも良いと思います。
仕上がりの写真
そして撮影出来た写真がこちらです。
いかがでしょうか。
もちろん一眼カメラで撮影したものとくらべると画質や、ボケ具合等はかなり違いますが、それなりに撮影できたと思います。
今回は以上です。
また今後も何かスマホで撮影してみたいと思います。
なにか「こういうものをスマホで上手に撮影してみたい」という様なリクエスがあれば是非コメントで教えてください。
また次の記事でお会いしましょう。
福岡の出張撮影は「RYO PHOTO」まで!!
ちなみに今回の内容はyoutubeにもアップしていますので、よかったらご覧になって下さい。
この記事へのコメントはありません。