オフカメラライティングの説明小サイズ

クリップオンストロボ1灯あれば大丈夫。ラジオスレーブ無しでオフカメラライティングをする方法!!

はじめに

今回はオフカメラライティングの話です。

オフカメラライティングとは何かというと、カメラの上にストロボを装着して撮影する「オンカメラライティング」に対して、

ストロボをカメラから離した位置から発光させて撮影する手法の事です。オンカメラライティングでは不可能な、立体感のある写真等を撮影する事ができます。

 

まず、オンカメラとオフカメラでライティングで撮影した写真を見比べてみましょう。

・オンカメラライティングで撮影した写真

オフカメラライティングの例題

 

・オフカメラライティングで撮影した写真

オフカメラライティングの例題

この様に全く同じ構図、カメラ位置、で撮影しているにも関わらず、全く異なる印象の写真となります。

 

通常、このオフカメラライティングを行う場合、遠隔でストロボを発光させる為にラジースレーブ(ワイヤレスフラッシュトリガー)というアクセサリーを使用する事が一般的です。

しかし、今回の方法はこのラジオスレーブがなくてもオフカメラライティングが出来ます!私も実際ラジオスレーブを持っていない時はこの方法でオフカメラライティングを楽しんでおりました。

ではどの様な方法で撮影するかご紹介したいと思いますが、その前にこの方法で撮影する為には2つ条件があります。

条件

①カメラに内蔵ストロボが付いている。内蔵ストロボが付いてない場合はクリップオンストロボを2灯持っている。

②スレーブモード(リモートフラッシュモード)機能が付いたクリップオンストロボを1灯持っている。

 

①内蔵ストロボとはこれの事です。

内蔵ストロボ

②スレーブモード(リモートフラッシュモード)機能とは他のストロボの光をセンサーで感知して、同時に発光するというシステムです。

特殊な機能の様に感じるかもしれませんが、私が10年以上前に購入したnikon製のストロボ、「SB-700」にもこの機能は付います。以前勤めていた写真館にあった2002年発売の古いニコン製のストロボにも、私の友人が購入した5千円位の安価なストロボにも、この機能は付いていましたのでおそらくほとんどのストロボにこの機能は付いていると思います。ネットで見た情報ですとほとんどのキャノン製のストロボもスレーブモードがついているそうです。

スレーブモードの設定方法はストロボのマニュアルをよく見てみましょう。私と同じ様に古いニコンのストロボをお持ちの方は「ワイヤレス増灯」「SU-4タイプのワイヤレス増灯の設定」等の項目を探してみるとみつかるかもしれません。

カメラの設定

絞りはなるべく解放にちかく(F値を小さく)設定した方がストロボの効果がわかりやすくなります。

シャッタースピードがあまり早くなりすぎるとストロボと同調できなくなるので、1/100より早くしなければ問題ないと思います。(カメラによってストロボと同調できるシャッタースピードの上限が違いますので気になる方は調べてみて下さい)

ストロボを光らせないときは少し暗くなる様に露出を調整しましょう。

ストロボが当たっている箇所が明るくて、当たっていない箇所が暗いという状況を作る事で立体感のある写真を撮る事が出来ます。

方法

この方法はいたってシンプルです。スレーブモードにしたクリップオンストロボに、内蔵ストロボの光を当て反応させて光らせるだけです。

この時、内蔵ストロボの光が被写体に当たらない様にする事と、スレーブモードにしているストロボまで内蔵ストロボの光を届ける事が重要です。内蔵ストロボの光を被写体に当たらない様にする訳は、光が正面から光が当たってしまうと立体感のない写真になってしまうからです。

わたしはこの様に手で光を遮って撮影をしましたが、

撮影風景手で遮る

この方法だと内蔵ストロボの光がうまくストロボまで届かない事も時々あったのと、いちいち面倒なので、白い厚紙等で光を遮る方がより良いと思います。

両手でカメラを持ちたい場合は、この様なものを厚紙で自作するのも良いと思います。

  

ホットシューのところに突っ込んで固定しています。

クリップオンストロボの固定方法

今回の撮影ではライトスタンドを使用してクリップオンストロボを固定していますが、ライトスタンドがない場合は、ストロボを購入した時によくついている足の様なスタンドを使用して椅子や机の上にたてたり、

ストロボスタンド  ストロボスタンドつけた

この足の様なスタンドの裏に穴が空いていて三脚に取り付ける事ができる場合が多いので、三脚をお持ちの方は取り付けるのもありです。

ストロボスタンドうら 

もしこのスタンドが無くても机などの上に直接置いても良いと思います。

ライティング

ストロボの光が斜め後ろから当たる様にしているので作例の様に立体感のある写真がとれます。また、ストロボの光を直接当てると強い影が出るので、白い壁に向かってストロボを発光し反射した光で撮影しているので作例の様にナチュラルな光が作れています。

撮影風景

このテクニックを「バウンス」といいます。白か灰色の壁があれば可能ですので試してみて下さい!

 

 

今回は以上です。

オフカメラライティングをすると今までと全く異なる印象の写真を撮る事が出来ます。とっても楽しいのでぜひみなさんチャレンジしてみて下さい!!

では、また次の記事でお会いしましょう。 ちなみに今回の内容もyoutubeにもアップしていますので、よかったらご覧になって下さい。

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