godox製品の集合写真

Godox製品 修理・改造 小ネタ集 

はじめに

今回は私が行ったGodox製品の修理・改造等の小ネタ集です。

以下の4つのトラブルを解決していきます。

・クリップオン首振り固すぎ問題
・クリップオンストロボ V860ⅱ(V1も) シューすぐ壊れる問題
・ワイヤレストリガー X1T 時々動作しない問題
・ワイヤレストリガー X2T 時々不発光問題

※あくまで改造なので、もし真似をする際は完全に自己責任でお願いします。

・クリップオン首振り固すぎ問題

以前の記事で書いた事ですが私が所有しているGodoxのクリップオンストロボのTT600とV860Ⅱは横向きの首振りがかなり固かったです。最初は動く機構がないのかと思う程の固さでした。

 

クリップオンストロボ 首振り硬い クリップオンストロボ 首振り硬い
こちらは稼動部にシリコンスプレーを塗布する事で改善されました。

 

・クリップオンストロボ V860ⅱ(V1も) シューすぐ壊れる問題

・クリップオンストロボ V860ⅱ

ストロボの写真

のシュー部分の作りが弱い様で、オンカメラで使用した際に根本からポキリと折れてしまいました。別の機種の「V1」も同じ事が良く起きるそうです。

クリップオンストロボの写真

プロの現場で何年か使用した結果ですが、他社製品と比較してかなり弱い部分だと思います。
このシュー部分は交換パーツが販売していますが、私の使用しているV860ⅱ用のものはなかなか見かけません。ただ、V1という別の種類のクリップオンストロボの部品が使用できます。
部品の構造的に干渉する箇所があるのでそこを切るか削るかして改造すれば取り付け可能です。
以前1,2度交換しましたが、直ぐに折れてしまいました。なので私はこのクリップオンストロボはオンカメラでは使用しない様にしていました。

しかしなんと!!この交換パーツの対策品(強化している部品)がある事を最近知り購入したので早速交換してみました。(下にURLを張りますが必ず対策品が来る訳では無いそうです)旧パーツと比較してみると、シューの先のプラスチック製の部分が金属製になっています。また裏面のネジが緩まない様に固定されています。

クリップオンストロボの部品の写真  クリップオンストロボの部品の写真

基本的にはネジ4本で留まっていて、本体と接続するケーブルは1本だけなので、V1の場合、部品交換は簡単です。ネジは星形のトルクスネジなので、外すにはトルクスドライバーが必要です。六角形の1.3mmという物を使用しました。

クリップオンストロボの部品の写真   V860ⅱのコネクタの写真   星形ネジん写真  クリップオンストロボの部品の写真
V860ⅱの場合は赤丸の箇所が干渉するのでその部分をニッパーで切ります。

クリップオンストロボの部品の写真

クリップオンストロボの部品の写真

切った部分が飛び散るのでこの様にビニール袋をかぶせて作業しました。

クリップオンストロボの部品の写真

ダボ(赤丸で囲んだでっぱり)をニッパーで切ったり、削ったりして除去します。

クリップオンストロボの部品の写真

クリップオンストロボの部品の写真  クリップオンストロボの部品の写真

加工が終わったらコネクタを差して、ネジを4本留めれば完成です。

V860ⅱのコネクタの写真  クリップオンストロボの部品の写真

隙間が気になる場合はグルーガン等を使用して埋めましょう。

クリップオンストロボの部品の写真

 

 

※必ず対策品が来るかは分かりません。

【ソニー用】

 

 【キャノン 用】

 

 【ニコン 用】 

・ワイヤレストリガー X1T 時々動作しない問題

ワイヤレストリガーのX1T

X1T

これもプロの現場で何年か使用した結果ですが、時々動作しない事がありファームウェアを更新しても変わらなかったので、怖くなったのですぐに新しいワイヤレストリガーを注文しました。
その後、冷静に分析したところ、テスト発光ボタンを押した後、エラーの様な症状が出る事が分かりました。さらによく観察してみるとエラーの様な症状が出る時はテスト発光ボタンが押しこんだままの状態になっている事が分かりました。

ワイヤレストリガーの写真
早速分解してみてみます。

外装のネジ4箇所を外します。

X1T右ネジ位置の写真 X1T左ネジ位置の写真 X1T裏ネジ位置の写真

下蓋と本体を繋いでいるコネクタ2本を外し、完全に下蓋を外します。

X1T下蓋コネクタの写真 X1T下蓋コネクタの写真

基盤についている丸で囲んだ部品は持ち上げると外れます。

X1Tひっぱる部品の写真

基盤についているネジを4箇所外します。

X1T基板のネジ位置の写真

基盤を上蓋から持ち上げ、コネクタ1箇所を外します。

X1T上蓋のコネクタの写真

上蓋がフリーになります。単純にボタン部分の滑りが悪くなってボタンを押した状態でひっかかってしまっている事が分かりました。
ボタンの稼働部分にシリコンスプレーを塗布すると。元の状態に戻りました。

ワイヤレストリガーの写真

分解と逆の手順で組み上げます。

スイッチの部品は溝に合わせてはめ込みます。

X1Tスイッチ位置の写真 X1Tスイッチはめたの写真

作業完了後、正常に使用できています。

新しいワイヤレストリガー買わなくて良かったんじゃないか問題・・・(笑)

・ワイヤレストリガー X2T 時々不発光問題

ワイヤレストリガーのX2T

X2T

こちらも同じくプロの現場で何年か使用した結果ですが、時々不発光(シャッターを切ってもストロボが光らない現象)事があり、接点の清掃や、ファームウェアを更新しても変わりませんでした。よく見てみると、シュー部分がグラグラと動いています。これで接点不良が起きていたのでしょう。

恐らく内部のどこかが破損しているのだろうと思い、すぐに新しいワイヤレストリガーを注文しました。
新しいトリガーが到着した後、念の為分解して内部をみてみました。

外装の5箇所のネジを外します。こちらは普通のプラスネジでしたが、新しいX2Tはトルクスネジでした。

X2T右ネジ位置の写真 X2T左ネジ位置の写真 X2T裏ネジ位置の写真

上蓋を開いてコネクタを1箇所外します。

X2T上蓋コネクタの写真

基盤を止めている3箇所のネジを外します。

X2T基板ネジ位置の写真

基板を外しますが、X1Tと違って電池の端子が基盤と一体になっているので変形させない様に気を付けながら外します。

ワイヤレストリガーの部品の写真

基板と下蓋を繋いでいるコネクタ3箇所を外し、基盤を下蓋から外します。

ワイヤレストリガーの部品の写真  ワイヤレストリガーの部品の写真

下蓋を外して見てみると、赤丸の部品を止めているネジ4箇所が見えます。

ワイヤレストリガーの部品の写真    ワイヤレストリガーの部品の写真

なんと、ネジが緩んでいるだけでした!!!
ネジを締め直したところ元の状態に戻り、現在正常に使用できています。念の為ネジが再度緩まない様に接着剤で固めました。

こちらも分解の逆の手順で組み上げます。

新しいワイヤレストリガー買わなくて良かったんじゃないか問題 PART2・・・(笑)

今回は以上です。では、また次の記事でお会いしましょう。

ちなみに今回の内容もyoutubeにもアップしていますので、よかったらご覧になって下さい。

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https://ryophoto.com

 

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