星空セルフポートレートの写真

星空セルフポートレート撮影のコツ

はじめに

今回は、セルフポートレートシリーズ 星空編です。前回の「雪セルフポートレート」子供と一緒に紅葉セルフポートレート」をまだ読んでらっしゃらない方は、是非読んでみてください。

今回撮影した写真がこちらです。

星空セルフポートレートの写真

ではこの写真を撮影するためのコツを解説していきます。

撮影場所、時期、時間帯等のリサーチ

何より大切なのが、撮影場所、時期、時間帯 天候 月の満ち欠け です。

星がきれいに見える場所、晴れの日、月がなるべく出ていない日、星や天の川などの方角や、きれい見える時間帯 を調べましょう。ネットで調べれば情報が沢山出てきます。できれば日中に場所の下見が出来ると良いですね。

 

失敗例 1

星空セルフポートレートの写真

この写真は、何も調べずに夜に出かけて撮影をしましたが、思いっきり月が出ていたのでほとんど星が写っていませんでした。月が出ていると空が明るすぎるので星はほぼ見えません。

月が出ていない新月近くの日に撮影しましょう。

 

失敗例-2

星空セルフポートレートの写真

悪くはないですが、成功例の様に沢山の星が出ていないですし、天の川の事を調べてなかったので、全く写っていません(笑)

成功例は4月で新月に近い日で天の川が出る時間帯を調べて夜中の3時~4時位に撮影しました。うっすらですが天の川が写っている様に見えます。本格的に天の川を写すには街の明かりが全く映らない様な場所に行かなくてはいけない様です。 調べたところ私の住んでいる九州では数カ所しかスポットがない様です。いつかチャレンジしてみたいと思います。

使用した機材・カメラの設定

レンズ、ソフトボックス以外は「雪セルフポートレート」の時と同じです。

カメラ・16-35mmレンズ(16mmで使用)・ストロボ2灯・ストロボ用オレンジフィルター・ラジオスレーブ・ライトスタンド2本・ソフトボックス(60×60cm)×1・三脚・立ち位置に置く目印(今回は四角形に切り取った厚紙)・足元や機材を照らすためのライト

 

設定は 

ISO800

絞り4.5

シャッタースピード 30秒

WB 4000K

ストロボ発光モード 後幕シンクロモード

撮影手順

人物の立ち位置とカメラの位置を決めたら、三脚にカメラを固定し、人物の後ろと、斜め前にストロボを入れます。今回の撮影で後ろのライトを入れた理由は「雪セルフポートレート」の時のように雪を写す目的では無く、人物に縁取りのようなラインを入れて、背景と被写体を分離させる事が目的です。斜め前のライトのみで撮影すると、ライトが当たっていない部分が完全に見えなくなるので背景と人物の境が分からないようになるからです。

今回星空を青っぽい色にしたかったのでカメラのホワイトバランスを4000Kに設定しています。(日中の標準は5000K前後です)そのまま撮影すると当然人物も青色になってしまうので色を調整する為にストロボにオレンジ色のフィルターをつけています。

専用のものを購入しても良いですし、100均でセロハン紙を購入して貼り付けても良いと思います。私は1つは元から持っている購入したもので、もう1灯には100均でセロハン紙を貼り付けています。ストロボの熱でセロハンが溶けて発火しない様に注意しながらの撮影となります。もし真似をする場合は注意して下さいね。

 

※ストロボ用のオレンジフィルターを装着したところ

※100均のセロハン用紙を切り取ったもの

※セロハン用紙をこの様に装着してテープで止めて使用しています

 

ストロボの発光モードはシャッターが閉じる時に発光させる「後幕シンクロモード」にしましょう。

今回は後ろのストロボは直焚き(アクセサリ等使用せず)で、斜め前のストロボにはソフトボックスをつけています。

ピントの合わせ方

基本は前回、前々回と同じですが、今回は暗闇での撮影となるので、立ち位置に置いた目印になる厚紙をライトで照らしピントを合わせます。厚紙は後で足で踏む事になるので靴よりも小さいサイズに切り取っています。

 ※目印の厚紙です

※撮影中に踏むことになるので、隠れる様に靴より小さいサイズにしています

 

星空セルフポートレートの写真※ライトで照らした厚紙を狙ってピントを合わせます

ピントがあったら、フォーカスモードをマニュルモードにする等してピントを固定します。

カメラの設定・露出

星がきれいに写る様なカメラの設定(露出)を決めましょう。

私のカメラはシャッタースピードはバルブを除けば最長で30秒なので、30秒で固定しています。 

絞り値は星がボケすぎない位に明るくなる値に設定しましょう。

被写体がカメラに近い状態で絞りを開きすぎると星がボケて見えなくなってしまいますし、絞り過ぎるとISO感度を上げる事になり画像が荒くなってしまいますので、ちょうどいい値を探りましょう。被写体がカメラから遠い場合は絞りを開いても星が写る場合もあります。

例題の場合は4.5にしています。

シャッタースピードと絞り値が決まったので、あとはISO感度で露出を調整しましょう。今回はISO800に設定しています。場合により1600、3200、またそれ以上になる場合もあると思います。

次は、実際に立ち位置に立ってタイマー撮影をし、ピントの確認と、ストロボ2灯の光量の調整をしましょう。ストロボの光量を変えて何回か、テスト撮影をします。

星空セルフポートレートの写真

この時点ではまだテスト段階なのでシャッタースピードはシンクロスピード内の早いスピードにしても問題ありません。30秒のままだといちいち待つのが面倒ですからね。私の場合は1/250にしました。

いよいよ撮影スタート

カメラを10秒タイマーモードにしてシャッターボタンを押したら、立ち位置までダッシュをし、ポーズを決めます。シャッターが開いたらシャッターが切れるまでそのポーズをキープします。シャッタースピードが30秒なので、30秒間全く動けません!!気合で頑張りましょう。

とれた写真がこちらです。

星空セルフポートレートの写真

とても寒い日だったので震えそうでした(笑)

もしシャッターが開いている間に動いてしまうと、この様に人物の周りに影の様なものが写ってしまします。

星空セルフポートレートの写真

星空セルフポートレートの写真

 

この日はこの様な写真を撮影した後、もう少し人物を大きくうつしたかったので、カメラの位置と立ち位置を変えて撮影したのが例の写真です。

もちろん立ち位置を変えるとストロボの位置や、ピント合わせをもう一度行う必要があります。

注意点

怪我や、機材の紛失に十分気をつけましょう。

真っ暗な中での撮影になるので、真似をされる場合は気をつけて下さい。

移動中はライトで足元を照らしましょう。またセッティング中などは手元が全く見えないのでライトは2つ以上あった方が便利です。私はランタンタイプのライトと満充電したスマホのライトを使用しました。

以上です。

また次の記事でお会いしましょう。

福岡の出張撮影は「RYO PHOTO」まで!!

https://ryophoto.com

ちなみに今回の内容はyoutubeにもアップしていますので、よかったらご覧になって下さい!!

 

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