雪の中のセルフポートレート

雪セルフポートレート撮影のコツ 

はじめに

先日の大寒波の影響で、私の住む福岡県でも久々に数日間大雪が降りました。

皆さん被害等ありませんでしたか?

私は朝から遠方で撮影の仕事があったのですが、仕事の前日の夜中から朝にかけて大雪の予報だったので、前日入りをしました。しかし、どこのホテルも満室だった為、初めて車中泊をしました。途中タイヤのチェーンが破損する等、何かとバタバタしましたが、案外楽しかったです(笑)

話を戻しまして、折角の久々の雪なので、セルフポートレートで遊んでみました。それがこの写真です。

雪の中のセルフポートレート

前回の記事に引き続き今回も「セルフ写真シリーズ」です。ではこの写真を撮影するためのコツを解説していきます。

使用した機材・設定

カメラ・85mmレンズ・三脚・ストロボ2灯・ライトスタンド2本・ラジオスレーブ(ストロボを遠隔操作するもの)防水用の袋

今回のカメラの設定は

ISO100  

絞り1.8  

シャッタースピード1/250(シンクロスピード) 

WB 5500K 

ストロボは2灯ともクリップオンストロボで2灯ともフル発光です。

ピントの合わせ方

基本は前回の投稿した「セルフ撮影のコツ」と同じです。今回は立ち位置に足でバッテン印を書きました。カメラのアングルが低いのと、遠くに立つのでバッテン印は撮影した写真ではあまり目立ちません。あと、今回の撮影は夜だったので、立ち位置の印の場所をライトで照らしてピントを合わせました。

雪ポートレート撮影環境

前回と同様でアングルを決めたら、三脚を下に向けて立ち位置の印にピントを合わせた後、三脚を元の位置に戻し、フォーカスモードをマニュアルにする等してピントが動かない様にします。

ちなみに前回の様な半身だけが写る写真よりも、今回の様な全身が写る写真の方がカメラから被写体(人物)までの距離が遠くなるので、ピントが合う範囲が広くなります。なので前回の半身写真と比べるとピント外しは少なくなります。

ストロボを焚いていない時は暗く写る環境にする(夜がお勧め)

夜撮影するか、NDフィルターを使用する、ハイスピードシンクロを使用する等をして暗く写る環境にして撮影した方が雪が目立ちます。

ちょっと明るい時間に撮影するとこうなります。

雪ポートレート 昼間編

夜に撮影したものに比べると雪が目立ちにくいですよね。どっちが良い悪いということではないですし、明るい環境で撮影した写真も全然「あり」なのですが、私は例の写真の様に雪を目立たせたかったので夜の暗い環境で撮影しました。

ストロボを焚いていない時は真っ暗に写る環境で撮影しているので、ストロボで作った光のみで撮影することができます。

ストロボを2灯使用して広範囲の雪を照らす 

人物の後ろと、右斜前からストロボを焚いています。後ろのストロボは広範囲を照らすために気持ち離し気味にしてます。右斜前のストロボはカメラより少し後ろに置いています。

雪ポートレート撮影環境の図

 

 

 

 

雪ポートレート撮影環境の図

もちろん人物を照らす目的もありますが、奥と手前の広範囲の雪を照らすことで大小たくさんの雪を写す事ができます。当然、カメラに対して奥の雪は小さい粒、手前の雪は大きな粒で写ります。

雪の中のセルフポートレート

また立ち位置に注意しましょう。人物の後ろにストロボをセットしているので、立ち位置が左右にズレると、

 

雪ポートレート失敗例

この様な雷に打たれたような写真になってしまいます。カメラに後ろのストロボが見えないように立ち塞がるようにして立ちましょう。また後ろのストロボは少し上を向けて頭上の雪を照らす様にしましょう。

焦点距離は中望遠等、長めがお勧め(この写真は85mm)

意外に思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、中望遠や望遠のレンズで撮影する事で雪と雪の間が詰まった写真が撮れるので、たくさんの雪が写っている印象になります。極端に同じカメラ位置で16mmの広角レンズで撮影すると

雪ポートレート広角レンズ使用例

この様に雪と雪の間隔が開いた感じになります。

用意が整ったらシャッターボタンを押して立ち位置までダッシュ

今回も10秒タイマーで撮影をしました。この距離だと私の脚力では結構ギリギリでした(汗)

何度も立ち位置やポーズを変えて撮影をしたので、結果何度もダッシュをすることになりました。

体が温まるので良かったですが、雪の中を走ったので何度も転びそうになりました。真似をする方がいらっしゃったら気をつけて下さい。

風邪をひかない様に

当然雪の中の撮影はめちゃくちゃ寒いです。私は上記の理由で暖かかったですが、もしモデルさん等ご自身でない方を撮影する際には注意して下さいね。

ストロボ、カメラマンの防水方法・撮影後の機材のケア

ストロボはこの様にチャック付きのビニール袋に入れて密封しました。

袋に入れたストロボの写真

※そのままでは完全に防水できますが、フル発光を連発すると発光面の熱でビニールが溶けたり焼けたりする可能性があるので十分に注意して下さい。

カメラには布団を入れる袋の一部にレンズを通すための穴を開け、レンズフードと袋をテープで止めて防水をしました。

袋に入れたカメラの写真

※私はこの方法で完全に防水できましたが、もし真似される方は自己責任でお願いします。もし不安がある方はカメラ用のレインカバーが販売しているのでそれを使用しても良いかもしれません。

また、撮影後は寒い環境から室内の暖かい環境に急に機材を持っていくと結露する可能性がありますので注意が必要です。私はなるべく外気温に近い玄関に機材を広げ念の為カメラとストロボの電池とSDカードを抜いておきました。

レンズや、ライトスタンド等の水分はすぐに拭き取った後乾燥させましょう。

撮影できた写真

 

雪の中のセルフポートレート

雪の中のセルフポートレート

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォォォォォ!!!!!

雪の中のセルフポートレート

 

 

以上です。

また次の記事でお会いしましょう。

福岡の出張撮影は「RYO PHOTO」まで!!

https://ryophoto.com

 

ちなみに今回の内容はyoutubeにもアップしていますので、よかったらご覧になって下さい!!

 

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